気象病
気圧の変化や湿度の変動、気温の急激な変化などの気象条件が原因で引き起こされる身体の不調を指します。
気候の変化によってどのような症状が現れるかは人によって異なり「低気圧が近づくと頭痛がする」「気圧や気温の変化が激しい秋は体調を崩しやすい」といった訴えが多く、日本では約1000万人が該当し悩んでいるといわれています。
気象病は発症頻度が高く、頭痛やめまい、関節痛などで日常生活に支障をきたすこともあります。

気象病の原因
低気圧による血管の拡張
急激な気圧の低下により、体内の酸素や二酸化炭素の濃度が変化し、血液の循環に影響を与えます。内耳が刺激を受けて脳に気圧の変化が伝わります。
低気圧が近づくと外からの圧力が弱まり、体内から押し返す力の方が強くなります。それにより体内の水分バランスが乱れ血管が膨張します。脳の血管が急激に拡張して炎症が起こり、周囲の神経を刺激し頭痛が発生します。
寒さによる血行不良 寒さ(冷気)に晒された全身の血管は収縮して血行不良を招き、自律神経が乱れめまいや耳鳴りなどの症状を引き起こします。
気象病に注意すべき人
自律神経が乱れやすい人
自律神経のバランスが崩れている人は、気圧の変化に敏感に反応しやすく、頭痛やめまい、不調を感じることが多い
内耳が敏感な人
耳回りの血行が悪く、内耳のリンパ液が滞りがちな人は、頭痛やめまい、耳鳴りが起きやすい
寒さに弱い人
寒冷地に住んでいる人や、寒さに弱い人は、気温の変化による体調不良が起こりやすい
高齢者
年齢が上がると体の調整能力が低下するため
これらの方々は、気象病に対して特に注意を払い、適切な対処法を取ることが大切です。
注意が必要な季節や天候
春(3月):
季節の変わり目で気温や気圧が不安定なため
梅雨時(6月~7月):
雨の日が多く、気圧の変動が大きい(耳の閉塞感や鼻づまりなどの症状が出やすい)
秋(9月~10月):
台風シーズンで気圧の変化が激しい
気象病の予防と対策
適切な服装
体を適切に保温し気温の変化に対応するものを選ぶようにする
寒冷地に住んでいる場合は、暖かい服装を選ぶ
バランスの良い食事
栄養バランスの取れた食事を摂り体調を整える
特にビタミンやミネラルを意識的に摂取するよう心がける
十分な睡眠
睡眠不足は体調不良を引き起こすため、十分な睡眠をとるようにする
適度な運動
血行を促進し体調を整えるよう、日常的に適度な運動を取り入れる
ストレス管理
ストレスは体調に影響を与えるため、リラックス法やストレス解消法を試して心身のバランスを保つ
アプリで気圧を知る前に必要なこと
自分自身の体調、ならび基礎疾患を把握し管理している場合は問題ありません。
ですが、頭痛やめまい、耳鳴りなどを『気圧のせい』と、ひと括りにしアプリなどに頼っている場合は注意が必要です。なぜなら、そこには気圧ではない【原因】が潜んでいることがあるからです。
頭痛や関節痛、めまいや耳鳴りなどがある場合、真っ先に医学的診断を受けましょう。そして異常がないと判断されたのであれば、気圧アプリを活用しご自身の体調管理をしてください。
筋膜リリースの観点から
気象病を注意すべき人、のところにもありますが、血行が悪い方が症状が強くなる傾向にあります。筋膜リリースで循環を良くすることは、気象病の予防になることが期待できます。
現にリピーター様の中には、頭痛の頻度が減った方が多くいらっしゃいます。
気圧の変化で体調を左右されないようリスクを軽減し、今よりも動きやすく楽な体作りをしましょう!
気圧の変化で頭痛が起こる「気象病」とは
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