ここのところ、このブログ記事が『頭蓋骨はがし 危険性』というキーワード検索で上位に入っているようです。頭蓋骨はがしの危険性を感じた方、これから頭蓋骨はがしをしたい方が検索されているようなので調べてみました。
頭蓋骨はがしって何?
「頭蓋骨はがし」とは“眠活”にアプローチした施術。頭蓋骨は23個のパーツでできており、このパーツとパーツの組み合わさっているところ(縫合)を緩めることが「頭蓋骨はがし」という。(みんなのライフハック@DIMEより)
と書かれています。
「頭蓋骨はがし」というキーワードは今回のことで初めて知りました。
脳洗浄というネーミングを知った時と同じくらいの衝撃。友人がFacebookで「脳洗浄という施術を受けました!気持ち良かったです!!」と投稿していたので検索したところ施術内容はヘッドマッサージだったことを覚えています。
脳洗浄、頭蓋骨はがしなど、医療関係者から見たら手術しないと触れられない部位+具体的な施術を書いていることでネーミングがかなりグレーゾーンな印象です。
「はがし」繋がりだと「肩甲骨はがし」というのがあります。
肩甲骨の可動域を阻害している周囲の筋膜の癒着を取る、という意味合いです。頭蓋骨と違い肩甲骨は固定されず可動する骨なので、ネーミング自体はあまり気にならないのではないでしょうか。
強めのヘッドマッサージの問題点
サービスの一環としてマッサージをしてくださる美容院に行かれたことはありませんか?
これは私の場合ですが、初めて伺う美容院でマッサージをしていただくことがありました。その際、肩、首、頭のマッサージの圧は結構強めでした。帰宅して30分程するとズキズキとした頭痛が。そして肩や首が硬くなり揉み返しの症状に。
※揉み返しとは
筋肉に強い刺激を入れたことにより、筋肉の繊維がダメージを受け痛み、こわばり、腫れ、赤みが起こること
強い圧のマッサージを受けたことで筋繊維がダメージを負ったのです。
「頭蓋骨はがしは痛いけど翌朝スッキリ!」と書かれているのをたくさん目にしました。本当にそうなのか検証すべく同じ手法でセルフケアしたところ数時間すると頭痛が起きました。
頭は足の甲や関節と同じで、表皮~骨(頭蓋骨)までの厚みが薄い部位。
頭皮は薄く、強い刺激により神経過敏や炎症、頭痛、さらには循環不良によるむくみの可能性があるため、注意が必要です。
ヘッドマッサージが本当に効いているかの判断
頭皮の上から刺激するのが強いかどうかの判断は「骨に響いていないか」、ということになりますが体感としてわかりにくい人のほうが多いかもしれません。
目安とするならどういった施術も、3日後「ラク」になっているかどうか。
揉み返しは早い方で数十分、遅いと数日かかります。そこは個人差があるので一定数で測ることはできません。それを加味すると3日後、施術前より身体の状態が良ければ「効果があった」と判断することができます。
施術を受ける場合、すぐに効果がでることを望みがちです。私も例に漏れずそうでした。ただ施術者になってからは「翌日身体が軽かった」ではなく「3日後から身体が楽になった」のほうがお客様の満足度が高いことを感じます。
本当に効くヘッドマッサージセルフケアとは
道具は必要ありません。
【やり方】
髪の毛を引っ張るだけです。
力ずくでグイグイ引くのではなく、ゆっくりじわ~っと軽く引っ張るのがコツ。1か所5秒位でかなりスッキリします。特に側頭筋(こめかみ周囲の筋肉)辺りは、眼精疲労などに効果的なのでぜひ試してみてください。

「筋膜リリースCBDドライヘッドスパ」のページで、ご自身でできる頭皮マッサージをご紹介しています。
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ヘッドマッサージのお勧めは筋膜リリース!
筋膜リリースといっても、推しはメディセルという筋膜リリース機器。「押す」でも「揉む」でもなく「引く(吸引)」。「引く(吸引)」なので「押す」「揉む」で起こっていた揉み返しがありません。
イメージしやすいところでいうと『カッピング』。

カッピングは中国や中東などでは古くから行われている伝統的な治療法のひとつ。日本でも取り入れているサロンさんが多いので、施術を受けた方もいらっしゃるかもしれません。
具体的には、真空状態にしたガラスやプラスチック製のカップを皮膚に吸着させ、陰圧(引く力)を利用して、瘀血(滞っていた血)を皮膚表面に浮上させ流すことで、血行を良くし筋肉のコリや緊張をほぐし、疲労回復やストレス解消をうながすといわれています。
従来のカッピングは皮膚に密着して固定させるというものですが、メディセルでの施術は密着して動くという方法です。さらに毛のある頭皮も可能!
ただ頭皮を直接吸引するため、癒着のひどい場合は施術中痛みが生じる場合もあります。ですが、筋肉や筋膜が硬くリンパ液や老廃物が流れるのを阻害された状態の部位を「人為的に広げるための一時的な痛み」なので心配には及びません。

面白いのは、揉み返しは時間を追うごとにつらくなっていくのに対し、メディセルを使ったヘッドスパは徐々に楽になっていくこと。
もちろん生活習慣などで少しずつ施術前の姿勢に近づき、それにより痛みが再び起こる可能性はあります。ですが施術を繰り返す度に、脳が施術後の姿勢が楽なことを認識し、姿勢はもちろん施術前の痛みが減ることは往々にしてあります。
強めのヘッドマッサージの問題点で書きましたが、私自身は美容院で強めのマッサージを受け、頭痛が起こりさらに酷くなる予感の時、メディセルをかけると揉み返しは起こらずにすんでいます。

※このようなヘッドで吸引します(写真:メーカー提供)
余談にはなりますが、競争馬もメディセルの施術を受けている子が増えています。
ヘッドの大きさは異なりますが、馬にも可能な安全な施術です。
ヘッドマッサージについてのまとめ
押す、揉むが強すぎるヘッドマッサージは骨にまで影響を及ぼす可能性があるためお勧めできません。揉み返しが来る前は軽く感じることが多く、体感するのは施術直後~数日と個人差があります。施術後3日以降に揉み返しがなく、軽く感じられるなら効果があったといえるでしょう。
ストレスフルなご時世です。
メディセルを使った「引く(吸引)」の筋膜リリースは、「押す」「揉む」で起こりがちな揉み返しが嫌いな方にお勧めです。
ぜひ一度お試しください!
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